プロダクトアウト、マーケットイン

プロダクトアウト、マーケットインとはメーカーが商品を生産し販売を行なう上での、市場に対する考え方を示すものです。「プロダクトアウト」は、企業本意の生産・販売方法のもとに、市場に製品を投入することです。売り方は作ってから考えるという手法で、物が少ない時代は「作れば売れる」この方式で市場が成り立っていました。一方「マーケットイン」は、消費者のニーズが優先する生産・販売方法で、消費者が求めている物を必要とするだけ提供する手法です。1970年頃から消費者が好みで物を購入できる時代になり、後にバブルがはじけると市場は完全に「プロダクトアウト」から「マーケットイン」に変化し始めました。これは一見、消費者のことを考えた良い市場作りのように思えますが、マーケットインばかりになってしまうと、メーカー側の提案が無くなってしまい本当にいい物が市場に出回らなくなる可能性もあるとして、必ずしも消費者ニーズに応える製品づくりばかりがいいとは言えないともいわれています。