エリアマーケティング

エリアマーケティングとは地域ごとの特性を加味して行うマーケティングのことを言います。全国一律の大きな括りで市場を見るのではなく、都道府県や市町村といった区分または、複数の行政区域にまたがる広域都市圏・経済圏といった単位でエリアとして考える日本生まれの発想です。消費者が日常生活を送っている地域を軸としたマーケティングセグメンテーション(市場細分化)により、地域特有の価値観や社会構造から生まれる顧客ニーズに応えるという地域特性対応のマーケティング活動のことを言います。地域の独自性や異質性を見極め、地域別に「売れるしくみ」をつくり、営業活動の個別化を実行し、固定客化することにより売上高や市場シェアの向上を図ります。日本では、1956年石坂泰三を団長とするマーケティング専門視察団の派遣を契機に、マーケティングの考え方が本格的に導入されたと言われています。マスマーケティングの反意語。地域密着型マーケティングとも呼ばれます。