カニバリゼーション

カニバリゼーションとは企業が新しい商品を市場に投入した際に、自社の他の商品を浸食してしまう現象のことを言います。カニバリゼーションには、「共食い」という意味があります。「カニバリ」と略されることもあります。例えば、ワンランク下のリーズナブルな新製品が、旧製品の代替の機能を持ち、更に省スペース化、省電力化などした商品であった場合に、ワンランク上の旧商品が売れなくなってしまい、結果的に企業としての全体の売り上げが食いつぶされてしまうような現象ことです。カニバリゼーションが起こってしまった場合には、商品のラインナップを見直して、生産をコントロールする必要があります。また、既存の上位商品と、新商品の差別化をしっかりと消費者にPRする必要も発生します。カニバリゼーションは自社ばかりでなく競合他社に対しても使用される言葉で、その場合は、自社が新製品を開発したのであれば、市場シェアを拡大させるチャンスとなります。