ゲートキーパー

ゲートキーパーとは門番のことです。経済学で用いる場合は、企業間や組織間の境界を超えてそれぞれを情報面でつなぎ合わせる人のことをいいます。高い専門知識を持っており、効率的にコミュニケーションを図る役目をしています。ゲートキーパーの概念は、アメリカのマサチューセッツ工科大学のトム・アレンという経済学者により提唱されました。アレンは、ある研究プロジェクトのメンバー間の「コミュニケーションに関するデータ」を詳細にとって分析した結果、コミュニケーションのパスが集中している研究者の存在を確認。その研究者は組織内外の情報に精通していて、外部から得られた技術情報を効果的に組織のメンバーに伝えるという役目を果たしていました。アレンはそのキーマンとなる役割を「ゲートキーパー」と名づけました。マネージャーがプロジェクトを成功させたい場合は、ゲートキーパーを見つけ出し、その役割を支援することが重要と言えます。