ナイロン

ナイロンとはアメリカ、デュ・ポン社に招聘されたウォーレス・カローザスが、1935年に発明した合成繊維のことです。1936年からアメリカで生産が始まった光沢がある合成繊維で、半透明に見えます。アミド基(CONH)で炭化水素基(CH2)が結合されたものが線状に連なったもので、線状ポリアミドの一般名称です。炭素原子の結合状態によって、ナイロン6やナイロン66に分類されます。ストッキングや水着、インターンウェア、スキーウェアなどに、また、耐熱性に優れたナイロン66は、自動車のエアバック、資材用としてはタイヤコードやカーペットなどにも用いられています。耐久性に富んでおり、軽くて汚れにくく、色を付けやすい繊維です。日本では、1940年に現在の東レが研究を始め、釣り糸などに使用する「テグス」や漁網の生産を開始。1951年にデュ・ポン社から化学繊維の技術を導入して、本格的にナイロンの生産を開始して業績を上げ、国内のナイロンシェアとしては最大級です。