ネットワーク外部性

ネットワーク外部性とはある商品やサービスを、利用・消費する個人の数が増えれば増えるほど、その商品やサービスを利用することで得られる個人の便益が増加する現象のことをいいます。例えば、電話やファックスなどの通信ネットワークの場合、利用者が1人しかいなければ電話をかける相手もFAXを送る相手もいないので、利用者個人の便益はありません。ところが、2人目3人目と利用者が増えることによって、1人目の利用者は通信できる相手が増えていきます。この現象は1人目にとっては加入当初予想していなかったことで、ある特定の人だけでなく、そこに加入している全員が便益を受けることになります。2人目3人目も、自分以降の利用者が増えると、便益が増加します。このように自分以外の要因によって、環境が良い方向に変化することをネットワーク外部性といいます。利用者が多くなればなるほど利用価値が増大し、逆に利用しないとソンとか、利用できないのは不便だという現象も起こります。